なぜ WordPress Sports Plugin「SPOSCOR」 を作ったのか


10年以上、障がい者サッカーの現場にいた

はじまりは静岡の障がい者サッカーでした。

ロゴをデザインしたり、チラシを作ったり、大会やイベントの運営を手伝ったり。デザインの仕事をしていたので、そういう形で関わり始めたのだと思います。

そこから、知的障がい者の高校選手権全国大会や、電動車椅子サッカーの全国大会にも関わるようになりました。知的障がい、切断障がい、精神障がい、視覚障がい、聴覚障がい、脳性麻痺、重度の障がい。ひとくちに「障がい者サッカー」と言っても、それぞれ別のルールがあり、別の大会があり、別の運営があります。10年ほど、その現場にいました。

SportsPress を使っていた

大会の運営で、試合結果をウェブサイトにリアルタイムで載せる手伝いをすることになりました。そこで見つけたのが SportsPress です。

よくできたプラグインです。リーグを運営するために必要なものが、ひととおり揃っている。選手のデータベースがあり、シーズンを管理でき、統計も取れる。

ただ、使いながらずっと感じていたことがありました。

週末に開催される大会に、ここまでの機能は必要ない。

土日の2日間で全試合が終わる。参加チームは決まっている。やりたいのは、結果を出すこと。それだけです。シーズンを通した選手の成績を追いかけるわけでも、来季の移籍を管理するわけでもない。

大会側が持っているデータも、たいていは Excel でした。組み合わせ表があって、結果を書き込んでいく。そのシンプルさに対して、道具の方が大きすぎる。そういう感覚がありました。

他の競技を見て、確信に変わった

障がい者サッカーに関わるうちに、他の障がい者スポーツにも興味を持つようになりました。

そして、作り始めてから改めて各競技の協会のサイトを見て回ったとき、気づいたことがあります。

試合結果を PDF で公開しているところが、とても多い。

Excel で作った結果表を PDF にして、サイトにアップする。それが一番手っ取り早いからです。スマートフォンで開くと文字が小さくて読めない、検索にも引っかからない、それでも他に方法がなければ、そうするしかありません。

得点だけを別のプログラムで表示している団体もありました。ただ、最初は選手一覧まで丁寧に出していても、年間100を超える大会や試合の結果を載せ続けるとなると、続かない。

そこで思ったんです。シンプルなものの方がいいんじゃないか。

だからSPOSCORを作りました

必要なのは、こういうものでした。

結果を入力したら、見栄えのいい形で表示される。ショートコードを1行貼るだけで済む。試合会場からスマートフォンで更新できる。そして、シーズン管理や選手データベースといった、週末の大会には要らないものは付いてこない。

SPOSCOR はそういう考え方で作っています。「リーグを運営するためのツール」ではなく、「試合や大会の結果を、かっこよく公開するためのツール」です。

ニッチな競技にも

土台となる SPOSCOR Core は、それ単体でも汎用の試合として結果を公開できるようにしました。2チームがピリオドごとに得点する競技なら、何でも扱えます。

そのうえで、競技ごとのプラグインを追加していきます。まずはサッカー、バスケットボール、野球。その先には、バレーボールや卓球、そしてボッチャやモルックのような競技も考えています。

既存のプラグインが対応してこなかった競技を、あえて入れていくつもりです。競技人口が少ないから道具がない、道具がないから記録が残らない。そういう順番になっているのだとしたら、道具の側から変えられることがあるかもしれない、と思っています。